うるまシリーズ  Ryukyu arc-The world of coral


20代の頃、バイトをしては東南アジアの島々、日本の南西諸島へ旅をしていました。

翡翠色の海、浜の風、渚の佇まい、風に負けない木々、島を包む空と太陽、降ってくるような夜空の星、島の時空間すべてに、恋をしていました。


奄美群島の島々へはたびたび訪れ、ガジュマルをおいかけ、海にもぐり、集落で時を過ごしながらスケッチを重ね、うるまの自然との対話をテーマに、和紙やスリガラス、大島紬などいろんな表現で制作をしました。


「うるま」とは、琉球の古名でサンゴに抱かれた時空間のことを言います。このことばの透明感ある響きに惹かれ、人の心の中にもうるまのような世界があったならもっと寛容で優しい世の中になるのではないか・・とただただ憧れの気持ちで作品を作っていました。