今朝は5時に目が覚め、食卓から窓の外を見ると、昨日と同じ場所にノスリが止まっていました。ノスリを見ながらの朝食なんて!私にとっては気持ちが上がります。
そんな朝の風景に誘われ犬の散歩に出ました。風の無い快晴で気温は10度。きっと1年で最も快適な気候の朝では無いかと思います。
木々の集まる所では沢山の野鳥のさえずりでにぎやかです。シジュウカラやエナガ達の群れやアカゲラ、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ、カラス(ここではカラスの割合の方が少ないのです)などが競い合うように鳴いています。
犬の散歩道は、これがなかなかバラエティに富んでいて、名所(個人的な)には勝手に名前をつけています。
季節ごとに色合いを変える広大な農地の道はープロヴァンスの道。そこから眺める丘はアンドリュー・ワイエスが描くマサチューセッツの風景の絵のようでーワイエスの丘。ゴルフ場を囲む森は馬追の山まで続き、アップダウンの激しいジェットコースターの道を少し歩くと、今度はアジアの風景になります。段々畑のプチライステラス、脇に流れる小川の音を聞きながらの散歩は、まるでバリ島の朝ですーバリの道。
これから夏が近づくにつれ、野鳥の声や風景の色がどんどん変化していくのが楽しみです。
田舎、特に過疎地と言われている所には何も無いと言われますが、なんと勿体ないことと思います。「何も」とは人工物のこと、ここにある自然の生態系を見れば、そのままで豊かな風景の宝庫だと思うのです。
ほんとにいい所だ、と思った朝でした。
40分で世界旅行だって出来るのです。